私は大丈夫という思いは、本当はどうなの?と問い直してもいいかも!
一人暮らしをしていると、孤独感さえなければ自由で気ままな空間である。
ただ持病を持つ身では、身体の微細な変化も見逃せない。自分の体は自分で守らなくてはいけないと心掛ける。
良質な睡眠とか体が冷えがない工夫とか、
風邪をひかないようにとか、必須である。
にも関わらず、インフルエンザにかかってしまった!
はじめてのインフルエンザ、三連休の初日になってしまったので、病院に行けない。
喉の炎症から始まったので風邪かな?と思い感冒薬を買って飲んだ。
丸二日間熱が高いのと喉の激痛ですっかり消耗してしまい、病院に行くとインフルエンザと判明。
ただ目の前の高熱と喉の痛みにひたすら耐える。
いつも水の摂取には気をつけていたのに、喉が痛すぎてゴックンが出来ず脱水症を起こしてしまい、持病が悪化してしまったらしい。
病院に行った次の日の朝、病院の先生から電話をもらい、数値が悪くて緊急時だから直ぐ大学病院に行くようにと言われた。
駅前のクリニックで紹介状をもらいタクシーで大学病院に駆け込んだ。
病院に着いたら、血圧が凄く下がっててそのままストレッチャーに乗せられて点滴開始。
あー最悪の状態になっちゃった!
家族に知られてしまう、迷惑をかけちゃう。
こっちのほうの気持ちになっちゃうんだよねー
子供達に迷惑をかけられない、
そう思って一人暮らしを支えてきた。
入院手続きをするのに家族を呼んでくださいと言われた。息子が駆けつけた。
ごめんなさい。心の中でつぶやく。
経過観察の日が過ぎて主治医の見解の日には、北海道とか埼玉からも娘たちが来た。
娘たちはベッドで動けない私の手を握り、声もなく涙をした。
ゴメンね、私も涙が出る。
その後はメールで、もっと早く連絡しないとダメでしょうとか、もっと甘えていいのよーとか、心配しているメールがひっきりなしにくる。
あー言われてもしょうがないな、と思う。
甘えられない私。
頑張っちゃう私。
私は大丈夫が口癖の私。
病院のベットでこのことと向き合う私。
私は大丈夫という思いにはどんな感情があるのだろう?
人の役に立たないと価値がない。
こんなビリーフ(囚われ)が浮かんできた。
散々心の探求をしてきたのになかなか手放せない。
子育てに忙しい娘たちの役に立っていないと私の価値はない、だから子供たちに迷惑をかけちゃいけない。
そう思い込んでいた。
だから弱音を吐かない、私は大丈夫といい、強がってきた。
でも年波には勝てない。
そのままの私でもいいんだ!
いるだけでいい!
そう!自分の存在価値を思い出していこうと思った。
もっと甘えてもいい、家族だから。
寂しいな、声聞きたいなと言ってもいい。
もっと素直にになろう。
ベッドの上で自分にエールを送った。
炭屋 由美子
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